こんにちは、ロルファーの中村真之介です。
サッカー日本対ベルギー戦の逆転大金星に加えて、それと比べると地味ではありますが、地元山梨のヴァンフォーレ甲府の天皇杯ベスト8進出で、一人興奮のるつぼです。
甲府の前節はホーム札幌戦でした。
ユニホームの「はくばく」と「白い恋人」ではどっちがどうなのか、相変わらずどうしても気になってしまうのですが、今回もパトリック選手が大活躍でした。川崎から移籍してから調子がいいですね。
次戦は広島です。
どちらもひいきのチームなので、できることなら一緒に勝ち上がってほしいのですが、どちらが勝っても喜べるから今冬の私は幸せだと思うことにします。
さて、今回は、クリエーターのように、坐って作業する時間が長い方へ、より楽に、より疲れにくくなるようなコツをお知らせします。
①まず、今坐っているイスの座面の上にのっている、2つの骨(「坐骨」)を見つけてください。
座面に向かって出っぱった、凸状の形をしています。
②見つけたら、一方の坐骨の下に同じ側の手のひらを差し入れます。
手のひらを坐骨と座面でサンドイッチするかっこうです。
③そのまま、ゆっくりと、身体全体を丸めたり反らしたりして、その坐骨を手の上で転がすようにしてください。今までにやったことがないくらいゆっくりとしたペースで、1、2分ほど続けます。
(※ この時、腰やお腹の筋肉で骨盤のウエスト側を動かすのではなく、あくまでも手のひらの上の坐骨から上へと動きが伝わっていくのがポイントです。)
ここで重要なのは、無自覚に動くのではなく、「今、坐骨のどこが、手のひらのどこに触れているか」、その変化にできるだけ細かく意識を向けながら動くことです。
④今度は、坐骨の左右が触れるように、上体を左右に軽く動かしてください。
③と同じように、意識を向けながら動きます。
⑤終わったら、手のひらを外して、坐り直してください。
坐骨が座面にのっている感覚、腰の緊張、左右の肩の楽さ、呼吸の深さなど、なにか気がつくことはありますか?
坐骨からは、下に向かって太ももの裏へ、そして外側に向かってお尻の外側へと、大きく2方向へ筋肉が伸びています。
長時間坐っていると、坐骨の周囲が緊張して、それによって、太ももの裏とお尻が固くなります。
結果として、がに股で猫背の姿勢をとりやすくなります。
この姿勢は、お腹側はつぶれて力が抜けているので、一見楽そうにも思えますが、坐骨周辺、そして腰にかかる負担はその分増えます。
さらに、胸が落ちて呼吸も浅くなり、肩が前方に引っ張られて、腕が重たくなります。
このまま作業を続ければ続けるほど、この傾向は強化されます。
やがて「仕事どころではない!」と、その中の一部の方は、整体やマッサージ、ロルフィングを受けに来られることになります。
このような快適ではない姿勢の連鎖は、頭の中のTODOリストに「姿勢をよくする」を加えるだけでは、なかなか根本的に改善されません。
繰り返し腰や臀部の緊張をほぐしてもらうことも、それと大きな違いはありません。
重要なのは、無意識的な身体の使い方を見直していくことです。
それは決して難しいことではなく、「今、その時の身体の状態に、普段よりも少し丁寧に注意を向ける」だけです。
ただ今回ご紹介したように、身体を変えるような注意の向け方にはちょっとしたコツがあることも事実なので、それをRolfing Coloreのクリエータ向けワークショップで直接ロルファーがガイドしています。
これから何回かに分けて、私からその内容の一部をご紹介していきます。
ご質問やご感想などあれば、お気軽にお知らせ下さい。